製品開発の仕事は、フレーバー、アイスクリームケーキ、イートイン商品の3カテゴリに担当を分けていますが、私は店舗のショーケースから従業員さんがスクープしてくれる「フレーバー」の担当です。サーティワンでは毎月新作フレーバーを発売していますが、コンセプト決定、原料選定、試作、工場で製造するための配合表作成をはじめとしたフレーバー完成までの一連の工程を、一人の担当者が全て手掛けています。
フレーバー開発は様々な手法がありますが、他社とのコラボフレーバーを考える際は、コンセプトが先に決まっているので、自分でコラボする商品やキャラクターについて徹底的に調べたり、詳しい人にヒアリングしたり、その世界観をしっかり理解して商品に落とし込んでいくよう心がけています。
別の開発手法として、私はトレンドのスイーツをアイスクリームで再現することを得意としています。今までに小倉トースト、ハッピーバターアーモンド、サニーパイナップルケーキなどを開発しました。特にキャンディアップルは再現性にこだわった自信作で、フレッシュなリンゴのシャキシャキ感を残しつつ、表面の飴のカリカリを同時に楽しめるフレーバーです。スクープすると丸くなるアイスクリームの形や赤い色味など、全体を通してりんご飴を表現しています。競合調査、他社商品試食、原料メーカーとの商談など、仕事だけでなく、プライベートでも常にトレンド情報にはアンテナを張っています。

私自身は、現在育児休業を経て、フレックスタイム、育児短時間勤務制、テレワークを活用しながら働いています。製品開発チームは働くママが多いので、お互いに理解もありますし、それぞれ工夫をしながら自分の担当商品を形にしています。
私はテレワークの日に事務作業やミーティングをこなし、出社日はLaboratoryで集中して試作ができるようスケジュール調整しています。 製品開発の仕事は、マーケティング部内のメンバーはもちろん、原料を仕入れるビジネスパートナー推進部、アイスクリームを製造し全国の店舗に届ける生産本部、店舗で販売するための手筈を整えるナショナルオペレーション本部など、多くの部署と連携して仕事をしています。どの部署もフランクで話しかけやすく、親切な人が多い会社だと思います。

新卒採用では「新商品を開発したい」と志望してくださる方が多いと聞きますが、この仕事には、何事にも興味を持てる人、チャレンジ精神のある人、熱意やこだわりを持って仕事ができる人、地道なことにも信念を持って取り組める人が向いていると思います。明るく前向きに、楽しんで仕事ができる人と一緒に働きたいです。
私個人のキャリアビジョンとしては、「彼女に任せればなんとかしてくれる」と信頼される、心強い人になりたいと考えています。将来的に、私の考えたフレーバーが世界中のBaskin Robbinsで発売されることがあれば嬉しいなとも思います。